WORKS 博洋興産の仕事

博洋興産とは

舞台は、大海原。
「日本の暮らしを支えている」
誇りある海の仕事。

飛行機、鉄道、車。技術が進歩し、物流が変化してなお、四方を海に囲まれた日本では、国内物資輸送の約4割を船が担っています。
その理由は、世界最大規模の輸送機関であり、どの輸送機関よりもCO2排出量が少なく、大量かつ長距離を運べるから。
エネルギー効率がよく地球にやさしい輸送手段として、近年ますます期待が高まっています。

私たちは、海上運送の
プロフェッショナルです。

私たち博洋興産の拠点は、北九州。
100年以上にわたって、ものづくり産業を支える歴史ある地域です。
主な貨物である鋼材やセメントを、九州全域や中国・四国地方、関西地方に向けて、港から港へ運んでいます。そして、いつも胸に刻んでいるのは、「私たちはただ貨物を運んでいるのではない」ということ。鋼材は誰かの愛車の部品に。セメントはいずれ地図に残る建物に。暮らしの中になくてはならないものになるのだと。そう考えています。

だからこそ、私たちの仕事に、安全に勝るものは一つとしてありません。
穏やかで波の少ない瀬戸内海。荒波が船を揺らす日本海や太平洋。天候や航路によって刻一刻と変化する海を、船長・航海士・機関士たち全員でチームワークを発揮して、走るのです。「日本の暮らしを支えている」、そんな誇りを胸に。

私たち博洋興産は、海上運送のプロフェッショナルです。

博洋興産での働き方

安全かつ効率的な運航のために、
働きやすい職場づくりは欠かせません。

船員たちは原則、各船をローテーションで勤務しています。
セメント輸送船や鋼材輸送船など、船種・船型・航路は運ぶものによってそのつど異なります。天候にも左右されるため、同じ航海は一つとしてありません。
乗船前にそれぞれの仕事の分担・役割などを相談して決めたうえで、船長をはじめ航海士や機関士たちが、日々チーム全体でスキルを磨いています。

希望があれば、グループ会社が所有する199GT~6,000GTまでの幅広い船種に乗船することも可能です。

また、当社のセメント船団は 45日乗船、15日休暇という業界最短水準の休暇ローテーション。仕事とプライベートをともに充実させることができるように、船員が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

乗船から休暇までの主な流れ

乗船

荷物はあらかじめ宅急便などで乗船する港の代理店などに配送します。(セメント船団のみ、小倉オフィスへの配送となります)

乗船する船の船長と連絡をとり、予定時間に間に合うように港へ到着します。

下船

定期航路であるセメント船団は45日乗船・15日休暇(業界最短水準)。そのほか、90日乗船・30日休暇の船舶や60日乗船・20日休暇の船舶など。船種により多少の違いはありますが、約45~60日で休暇になります。

下船日・下船港については、前もって船長から指示があります。

休暇中

休暇下船時に、あらかじめ次の乗船予定をお知らせ。

乗船予定の約5~7日前に、会社から「乗船日・乗船港・船名」の連絡を行います。

船員の一日

航海士の仕事は、航海当直業務が基本。1回4時間の勤務を1日2回行います。

  • 起床 時には6時、時には20時など。当直のパターンによって起床時間は異なります。
  • 食事 食事は各自で準備します。量やバランスを考えながら、個室や食堂で腹ごしらえ。
  • 当直(4時間×2 AM・PM)・操船

    当直を交代してブリッジを守ります。ブリッジで双眼鏡やレーダーを使う「見張り」の仕事では、変わり易い天候や海の状況、他船の動きに目を光らせます。 また、GPSやレーダーなど最新の機器で、計画した航路を進めていきます。

  • 当直交代
  • 巡視点検 当直を交代したあと、船全体を点検して回ります。
    小さなことでも異変はないか。一人ひとりの責任感と正確な仕事が、船の安全を守っているのです。
  • 当直交代 4時間勤務の後は、次の当直員と交代します。
    当直後は非番(8時間の休憩時間)になります。
  • 非番(8時間×2回 AM・PM)

    休憩時間の過ごし方は、人それぞれ。食事や入浴、趣味や娯楽に没頭したり、しっかりリフレッシュできる時間です。当直パターンによって時間帯はさまざまですが、個室があるので昼夜関係なくしっかり睡眠をとることができます。
    ただ入港時や出港時は、非番にかかわらず全員が決められた持ち場の仕事をします。

航海中は、規則正しい三直制

出港してから目的地に着くまで、船は昼夜問わず航海を続けます。そのため船員は「三直制」という勤務形態を採用しています。
【4時間勤務(当直)・8時間休憩(非番)】というシフトを三班交代で勤務するので、1日の中で、8時間休憩(非番)が2回あります。

乗組員が過ごす部屋

※航海士1年生の部屋の例

個室完備で、設備も充実。

各船内には乗組員室、客室、事務室、食堂、洗濯室、乾燥室などが設置。
全船員に用意されている個室では、テレビ・冷蔵庫・ベッド・洗面台など設備が充実しています。
食事は各自がそれぞれ準備するため、交代での食事当番などはありません。
さらに今後は、船内Wi-fiの設置も計画中です。

セメント船団については、貨物の積み下ろしを行うセメント工場内に社有車を置いているため、買い出し・給水・ゴミ捨ての不便はありません(工場内の門も24時間出入り自由です)。

乗組員の構成

船の上で働く人たちのことを総じて船員と呼びますが、資格の有無によって「職員(オフィサー)」と「部員(クルー)」に大きくふたつの階級に分けられています。
「職員」とは国家資格である海技士資格を持つ船長・航海士・機関士などのことです。
そして「部員」とは海技士資格を持たない甲板員・機関員などで、「職員」を補助する仕事を担っています。